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目の中の炎症を写し出す「飛蚊症」:後部ぶどう膜炎
飛蚊症は、目の中(眼球内)の炎症に伴うこともあります。 飛蚊症の症状から「後部ぶどう膜炎」が発見されるお話です。 【目の中の炎症を写し出す「飛蚊症」:後部ぶどう膜炎】 非炎症性の“生理的飛蚊症” 生理的飛蚊症の原因「後部硝子体剥離(こうぶしょ... -
免疫学「吉村昭彦教授」の紫綬褒章受賞
九大免疫学教室のころの教授「吉村昭彦先生」は、いま慶應の教授をされています。今回の紫綬褒章の受賞の連絡で、同窓会メールが盛り上がりました。おめでとうございます。 紫綬褒章とは、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分... -
サブスペシャリティとしての「ぶどう膜炎」
サブスペシャリティ(眼科の中での専門性)を、ひとつだけ挙げてくださいと言われました。東京阿佐ヶ谷の井出武先生より聴かれて、回答しました。「ぶどう膜炎」です。 長崎大学卒業時に「眼科」の専門を選んで、眼科の研修医の間に「ぶどう膜炎」を勉強し... -
「目が痛い」新型コロナウイルス感染症の初発症状
新型コロナで「目が痛い」 「結膜炎」に代わり、最も参考になるCOVID-19の眼症状となっている可能性が示唆されています。 The most significant ocular symptom experienced by those suffering from coronavirus disease 2019 (COVID-19) was sore e... -
強膜炎を原因とする目の痛み・充血
白目/目を構成する壁に当たる「強膜」は、主にコラーゲン・結合組織が豊富に含まれています。 そのため、コラーゲンを含む組織を巻き込んだ炎症:リウマチ・強直性脊椎炎・ループス などの、膠原病を反映することがあります:Collagen disease(コラーゲ... -
重症化したアレルギー性結膜炎(春季カタル)
サッカー少年、甲子園をめざして野球をがんばっている子、柔道をしている子、など スポーツをしている中学生・高校生の男の子に多い印象です。 春季カタルは慢性疾患で、60%以上のかたが年間を通じて再発・寛解を繰り返します。 20歳以下の患者では男性が... -
サイトカイン(IL-6)生物学的製剤がコロナウイルス感染症に奏功する可能性
白血球が分泌する低分子のタンパク質を「サイトカイン」と呼びます。 「炎症性サイトカイン」と「抗炎症サイトカイン」がバランスをとって、生体の機能が調節されています。 炎症性サイトカインのうち、インターロイキン6(IL-6)は1980年代に大阪大学の岸本... -
ドライアイについて:日本眼科学会雑誌より
ドライアイの定義:「様々な要因により涙液層の安定性a)が低下する疾患であり、眼不快感b)や視機能異常c)を生じ、眼表面の障害d)を伴うことがある」(2016) 【ドライアイについて:日本眼科学会雑誌より】 日本眼科学会雑誌「ドライアイ診療ガイドライン」... -
関節リウマチと目/炎症性疾患への考え方
体の中の一部を異物として認識して、自分の体が攻撃してしまう炎症:”自己免疫性の炎症” 関節リウマチ:自己免疫性の炎症が起こることで、長い間かけて関節が傷んでいきます1。 目との共通点:目(角膜・強膜)と関節軟骨は、コラーゲンとプロテオグリカン... -
コンタクトをしたまま寝る「危険性」:その理由と、6つの実例
コンタクトをつけたまま寝てしまうと、一晩でも失明につながる「角膜感染症」の危険があるお話です。その主な原因として、まぶたを閉じた状態の黒目(角膜)の急激な酸素不足 が考えられています。 黒目と白目からなる“眼表面”は外界に接しており、微生物...
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