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緑内障患者さんの転倒リスクと対策
視野障害がもたらす日常生活への影響と予防法 はじめに 緑内障と診断された患者さんからよく寄せられる質問の一つに、「日常生活で気をつけることはありますか?」というものがあります。 特に重要なのが、転倒リスクへの対策です。 緑内障による視野欠損... -
目の状態を総合的に評価する「眼科ドック」:新しく整備しました。
一般的な人間ドックでは、眼底写真が撮影されます。これは広い網膜のうち、最も重要な黄斑部、視神経を含む狭い部分のみの評価となっています。 「最近、スマートフォンの文字が見づらい」「夕方になると目が疲れる」といった症状があっても、多くの方は「... -
ADHD治療薬「コンサータ」の副作用:緑内障リスクを高める可能性
注意欠如・多動性障害(ADHD)の治療において重要な役割を果たすメチルフェニデート(コンサータ®)。目のピントが合いづらくなるなどの副作用を持つことがわかっています。 緑内障も、コンサータの目の副作用となります。 2024年に発表された大規模研究に... -
緑内障レーザー治療SLT|2024年 30論文の検証
緑内障は手術で治るのではありません。眼圧がどうしても下がらなくなった時に、緑内障手術が考慮されます。 手術をしない治療法で眼圧を下げることができたら良いですね。 点眼薬による眼圧コントロールが難しい場合、手術の前に検討される非侵襲的な治療... -
緑内障:身体活動が視野欠損の進行を遅らせる可能性がある
緑内障で気をつけることはありますか?皆が気になることですね、古今東西の研究がたくさん行われています。 コーヒー? トランペット? たばこ? 人それぞれの条件が違い、「緑内障で気をつけること」の結論を出すのは困難です。 「運動をすることで視野欠損... -
新しい眼科診療:網膜をみる「ミランテ」超広角眼底カメラ導入後3年
2021年夏から超広角眼底画像解析装置を導入する機会に恵まれ、格段に眼科診療が変わりました。良かったことがほとんどです。 以下に項目を列挙します。 新しい眼科診療(網膜):「ミランテ」超広角眼底カメラ導入後4年 負担のかかる「散瞳」が不要になり... -
「緑内障」の意味とは?ことばの定義・進行具合に合わせた検査方法
緑内障は、特に言葉のイメージが強いかとおもいます。 「緑内障の定義」とは? 緑内障は,視神経と視野に特徴的変化を有し,通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である。 日本... -
ICL手術後の長期的な合併症(緑内障・白内障など)とその原因
世界中でICLの手術が増えてきて、ICL手術後の眼の状態を診察することが増えてきました。 ICLをした目で気をつけること:長期的な合併症は、 緑内障 白内障 LASIK(レーシック)の対象となる目と同じく、 ICL手術対象となる目=近視の目=緑内障・白内障の... -
梅毒がひきおこす、多彩な目の炎症
梅毒の拡大が盛んに報道されます。 目にも梅毒の合併症が出ることがあります。未治療の梅毒で、どの段階でも目の炎症が発生する可能性があります1。 梅毒のぶどう膜炎をみる機会が、少しずつ増えてきました。目の“いずれの組織”にも、影響が出ることが特徴... -
散瞳検査のあとの注意点:急性緑内障発作を起こす可能性・リスクとは
一部の「リスクの高い目(狭隅角/強い遠視)」の方では、散瞳検査(眼底検査)の後にごくまれに急性緑内障発作を起こす危険性があります。でも、すぐに眼科医の対処があれば問題ありません。 急性緑内障発作の症状は、 頭痛 嘔吐 目の痛み 目の中の水の通...