たける眼科は、地下鉄空港線の西新駅と藤崎駅を結ぶ「サザエさん商店街通り」に面した、高取商店街内「ファインガーデン高取」の2階に位置しています。
サザエさん商店街通りとは、「オレンジ通り商店街・西新中央商店街・中西商店街・高取商店街・藤崎通り商店街」の5つの商店街をつなぐ一本道のことです。
当院がある高取商店街は、サザエさん商店街通りの5つの商店街の中でも藤崎駅寄りに位置し、藤崎駅からは徒歩4分、西新駅からは徒歩10分ほどで到着します。
商店街内には、気軽に立ち寄りやすい飲食店からパン屋、花屋、八百屋、病院、薬局、クリーニング店など幅広いジャンルのお店が立ち並び、歩いているだけでも楽しい通りです。
そんな高取商店街の魅力は、なんと言っても「昔ながらの商店街の雰囲気」を味わえること。
通りはいつも多くの人でにぎわい、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い世代の人が買い物を楽しんでいます。
また街角や店先など至るところで話をする人が見られ、地域の人同士の交流が絶えない場所でもあります。さらに夏の「高取・藤崎土曜夜市」や、秋の「サザエさん商店街通り夢祭り」などの”地域の人と人をつなぐイベント”も数多く開催され、現代ではなかなか見られないようなあたたかい雰囲気が魅力的な商店街です。
高取商店街内に開院を決めた理由
当院は2018年10月、高取商店街内にある「ファインガーデン高取」の2階に開院しました。
たくさんの機会をいただいた九州大学眼科医局を離れて、糸島の林眼科で勤務医(分院長)をしている頃に、高取での開業のお話に出会いました。(経歴についてはこちらのページをご参照ください。)
今まで高取に住んだことがあった訳でもなく、この場所に出会ったのは本当に偶然でした。
ですが今では、この「高取商店街」という心温かい人が多く集う場所に開院できたことを、本当に嬉しく思っています。
高取商店街で開院しようと思った理由は、大きく3つあります。
1つ目は、交通の便が良かったためです。
高取商店街へは、地下鉄空港線の西新駅・藤崎駅のどちらからも徒歩で移動でき、駅を降りたら商店街を真っ直ぐ歩いてくるだけで、当院まで辿り着けます。
以前働いていた九大病院からのアクセスも良いため、九大の患者さんも訪れやすいと考えました。
来院時のアンケート調査によれば、徒歩や自転車・地下鉄で来院される方が多いようです。
(敷地内駐車場も用意しています)
これからも、地域の方にたくさんご来院いただける病院でありたいと考えています。
2つ目は、人口構成比が九大学研都市と似ていると感じたためです。
以前勤めていた林眼科の分院は JR筑肥線九大学研都市駅近くにあり、比較的若い世代の方が多く住んでいました。
高取(藤崎・西新地区)も九大学研都市と同様に若い世代の方が多いため、自分が以前から望んでいた「幅広い世代の人への医療」を提供できるのではと考えたのです。
予想通り、開院から0歳〜90代までの幅広い世代の方、特に子どもさんに多くご来院いただき、とてもうれしく思っています。
3つ目は、個人商店が多く街の雰囲気がよかったためです。
高取商店街へは開院前からときどき買い物で訪れていたのですが、これだけ活気があり、人が絶えない商店街は今どき珍しく、とても良いところだと感じていました。
今では商店街を歩いているだけで多くの方が話しかけてくれるだけでなく、「高取土曜夜市」などの商店街のイベントにも関わらせていただいています。
また私と同郷(福岡県八女市)の高取商店街会長さんとお話するうちに、商店街の理事を引き受けることになりました。主にホームページのお手伝いをする予定です。
地域と広く関われることは、高取に開院した最大の魅力だと感じています。
日々地域の方と交流していると、本当にサザエさんが楽しく暮らしている世界にいるような錯覚を覚えることがあります。
これからも子どもから大人まで、地域の方々に頼っていただける病院でありたいです。
高取商店街の魅力と地域に合わせた診療方針
高取商店街の魅力は、人と人とのつながりが強く、雰囲気が本当に良いことだと感じています。
商店街を歩いていると「たける先生ー」と気軽に話しかけてもらえることもあり、地域と広く関わっている感じが心地よいです。幅広い年代の方が住んでいて若い世代の方も多いため、たくさんの子どもさんにご来院いただいていることも、とてもうれしく思っています。
以前こちらの記事でも少し触れた通り、当院は白内障の手術は行っていません。
手術をしない理由は、内科的な診療を中心とすることで、目の病気に対して十分な説明の時間を費やしたいと考えたためです。
「困った方が来たときに、必要なだけの医療をいつでも提供できるようにしたい」と思い、開院時に手術はしない方針に決めました。
専門分野(サブスペシャリティ)の「ぶどう膜炎」は、よくなったり悪くなったりを繰り返すことが多い病気です。ぶどう膜炎をわずらい不安な患者さんがいつでも受診でき、少しでも安心できる環境をつくりたいと考えました。(関連記事:サブスペシャリティとしてのぶどう膜炎)
目の病気のことを理解していただくのはとても難しく、以前から十分な説明の時間をとれないことを度々心苦しく思うことがありました。しかしたける眼科のような手術をしない小さなクリニックでは、一人ひとりの患者さんと向き合い、説明に時間をかけた診療ができます。手術が必要と判断した場合は、信頼する知己の医師を紹介することにしています。
色々なご縁やつながり、偶然が重なって今のクリニックがあります。
これからも地域の方々に寄り添い、ご家族で安心してかかっていただけるクリニックを目指して、尽力してまいります。たける眼科をどうぞよろしくお願いいたします。
文・写真ご協力 竹内希さん