2025年– date –
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“目の中に膜が張る” 黄斑上膜(黄斑前膜):原因・症状と対処
まっすぐのはずの線が波打って見える。タイルの模様や窓枠が歪んで感じられる。このような症状に心当たりはないでしょうか。もしあれば、それは「黄斑前膜(おうはんぜんまく)」という状態が原因なのかもしれません。 「網膜前膜(もうまくぜんまく)」「... -
こどもの弱視「アトロピン点眼後の検査」リマインダーアプリのご紹介
こどもの視力検査を終え、視能訓練士・医師から「より詳しく調べるため、ご自宅で1週間、アトロピンという目薬を点眼してから、もう一度検査に来てください」と伝えられた保護者の方へ。 突然のことに、多くの疑問や不安を感じていることと思います。 「な... -
新型コロナウイルス感染後の目:網膜血管障害(2025年版)
本記事は、2022年2月に公開した「新型コロナウイルス感染後の目:網膜血管障害」を、2025年8月現在の研究成果を踏まえて大幅に更新したものです。 「コロナに感染して以降、見え方に変化を感じる」「疲れやすくなり、パソコン作業が困難に感じる」 このよ... -
消えゆく池 …:福岡市博物館の再開発、その全体像と背景
シーサイドももちの文化的な中心として、30年以上にわたり親しまれてきた福岡市博物館。その南側エントランス前に広がる大きな池は、訪れる人々にとって静かにくつろげる憩いの場でした。 この池が作り出す風景はとても良かったですね!風のない晴れた日に... -
ぶどう膜炎の発症頻度と見通し:どのくらい起こり、今後どうなるのか
「目が赤くて痛い」「光がまぶしい」「霧がかかったように見える」 もしかすると、それはぶどう膜炎という病気の兆候(サイン)なのかもしれません。 ぶどう膜炎は決してまれな病気ではありません。 世界的には10万人あたり年間20〜50人が新たに発症1し、... -
緑内障患者さんの転倒リスクと対策
視野障害がもたらす日常生活への影響と予防法 はじめに 緑内障と診断された患者さんからよく寄せられる質問の一つに、「日常生活で気をつけることはありますか?」というものがあります。 特に重要なのが、転倒リスクへの対策です。 緑内障による視野欠損... -
目の状態を総合的に評価する「眼科ドック」:新しく整備しました。
一般的な人間ドックでは、眼底写真が撮影されます。これは広い網膜のうち、最も重要な黄斑部、視神経を含む狭い部分のみの評価となっています。 「最近、スマートフォンの文字が見づらい」「夕方になると目が疲れる」といった症状があっても、多くの方は「... -
未熟児網膜症:長期的なフォローアップ
赤ちゃんの頃に未熟児網膜症(Retinopathy of Prematurity, ROP)と診断されたこどもの保護者の方から、「今後どうしたらいいでしょうか?」というご質問をお受けすることがあります。 未熟児網膜症は、未熟な状態で生まれた赤ちゃんの網膜血管が異常に発... -
乱視用のオルソケラトロジー:対応できるようになりました
手術をしない近視矯正の方法「オルソケラトロジー」、2019年春にはじめました。いままでたくさんのかたが、手術をせずに裸眼で視力を得ることができています。でも乱視の強い患者さんには、適用が困難でした。 新しい特別注文品「ブレスオーコレクトTD」の... -
SLTはぶどう膜炎続発緑内障にも有効 – 2025年の論文より
ぶどう膜炎による続発緑内障は、眼科医にとって治療困難な疾患の一つです。炎症コントロールと眼圧管理の両立が求められ、薬物療法だけでは限界があるケースが多く存在します。 2025年2月に発表された研究1により、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT:Sel...
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