ホームページについて:開院前から自分で作り続けています

このホームページは、2018年3月に自分で作り始めて以来、ひとりで更新を続けています。

2026年9月の近視管理の講演で、「医師の仕事は仕組みを作ること」とお話ししました。その「仕組み」の中身をあらためて振り返ると、そのほとんどは、このホームページを作り続けてきたことでした。

他の先生方から「ホームページはどうしているのですか」と聞かれることも増えました。その質問への答えも兼ねて、ホームページの経緯を記録として残しておきます。

経緯

開院準備をしていた2018年の春、今宿のシェアオフィス「SALT」で、音楽のつながりで知り合ったかたから「ウェブビルダー」というものを教えていただきました。

眼科のホームページは、それをきっかけに自分で作ることにしました。

ITの知識はなく、わからないなりに自分のMacで勉強しながら、2018年5月22日に「ホームページをオープンしました」という最初の記事を書いています。開院の5か月前でした。

その後、開院直後の2018年10月から、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病と目、ドライアイ、こどもの近視など、疾患の解説を書き始めました。

2021年3月にWordPressへ移転しました。サーバーやドメインの移管も自分で行い、アドレスは変えていません。移転のときに、疾患別のページ(緑内障、眼炎症・ぶどう膜炎、こどもの目、近視進行抑制など)を2週間ほどでまとめて作りました。

コロナ期間中、オンラインでいろいろ教えてくださった竹内希さんには、心から感謝しています。

以後、記事と固定ページを増やし続け、2026年9月時点で、記事は約310本、固定ページは約60本になっています。

年表

時期ホームページ診療
2018年3月ウェブビルダーで自作開始。5月に最初の記事開院準備
2018年10月開院直後から疾患解説を書き始める。11月にこどもの近視(低濃度アトロピン)の記事10月17日開院。低濃度アトロピン治療を開始
2019年待ち時間の目安、問診票のダウンロードと送信フォームを設置5月 オルソケラトロジー開始
2020年新型コロナウイルスに関する記事を連続して掲載。オンライン問診票・予約システム・LINE公式アカウントオンライン診療(当時)
2021年3月WordPressへ移転。疾患別ページを整備8月 超広角眼底カメラ導入
2021〜2024年診察室で該当ページを見せ、帰宅後に読めるようリンクをお渡しする使い方が定着。混雑状況ページ、LINE予約2022年 眼軸長測定開始(NIDEK社 AL-scan M/MV-1で測定)、2023年 眼軸長測定装置導入
2024年7月AIチャット(ホームページの文章から答える)を設置
2025年新しい治療の記事を発売前に掲載。オンライン問診票を作り直し、英語ページの多言語化に着手4月 リジュセア®ミニ、12月 マイサイト®の準備
2026年眼軸長管理アプリ、治療の比較表、混雑予想、AIチャットの作り直し。英語ページの整備を継続中2月 マイサイト®、6月 近視管理用眼鏡、7月 眼軸長測定装置の更新

こどもの近視とホームページ

こどもの近視の治療は、2018年10月の開院時に、低濃度アトロピンから始めました。

その後、オルソケラトロジー(2019年)、眼軸長の測定(2022年)、リジュセア®ミニ(2025年)、マイサイト®(2026年2月)、近視管理用眼鏡(2026年6月)と、選択肢が増えてきました。

振り返ってみると、新しい治療や機械の導入に合わせて、その説明をホームページに書く、ということを開院以来続けていました。

治療の選択肢や費用、対象の年齢、3か月ごとに眼軸長を測る理由、眼軸長のグラフの見方、コンタクトレンズの練習について書いています。診察室でお話しする内容と、ご家族が家で読み返す内容を、同じページにまとめています。

治療をどれにするかは、ご家族がページを読んで、一度持ち帰って相談したうえで、医師と一緒に決めていただいています。

診察室での使い方

診察室では、患者さんの目の高さに置いた縦型モニターとiPadに、検査画像とホームページの解説画像を映して説明しています。

説明しきれなかった内容は、該当するページのリンクやQRコードをお渡ししています。帰宅後に「眼科でなんて言われた?」となったとき、ご家族と一緒に読んでいただけます。

2024年からは、ホームページの文章をもとに答えるAIチャットを置いています。記事が増えて、どこに何が書いてあるのか探しにくくなったためです。

自分で作り続けている理由

いちばんの理由は、すぐに直せることです。

新しい治療が使えるようになった日や方針を変えた日、書いた内容の誤りに気づいた日には、その日のうちに書き換えられます。

もうひとつは、診察室で話していることを、そのまま文章にできることです。論文を読んで得た知識を診療に生かしている内容を、自分の言葉で書いています。

費用をかけないことも大事にしています。制作や更新は自分で行い、運営の費用もできるだけ抑えています。

診察室で、ホームページを読んで来たとお話しくださる方が増えました。

見た目がシンプルな理由

ホームページの見た目は、開院当初からあまり変わっていません。

デザインに時間をかけるより、内容を正確に書くことと、更新を続けることを優先してきました。医療機関のホームページとしては、それでよいと考えています。

その分、内容が増えて構造が複雑になってきました。2026年は、トップページの整理と英語ページの作り直しを進めています。

「仕組み」の正体

講演では、近視管理ではCO(視能訓練士)が主役で、医師の仕事は仕組みを作ることだとお話ししました。

その仕組みとは、治療に必要な説明、判断の基準、費用、手順を自分の言葉でホームページにまとめ、診察室での説明と、ご家族が家で読み返すことにつなげることでした。治療や制度が変わるたびに、内容も書き換えています。

共通する説明をホームページにまとめておくと、診察室では、その方の状態やご質問に合わせてお話ししやすくなります。説明や測定の多くを視能訓練士が担い、ご家族は家で読み返したうえで、医師と相談しながら治療を決めることができます。

ホームページは仕組みそのものではなく、仕組みをまとめている場所です。その場所を自分で持っていたことが、開院以来途切れずに書き続けられた理由だと思っています。

近視に限らず、ぶどう膜炎、緑内障、網膜、角膜、こどもの目についても、同じように書いてきました。診療で話すことを書き、書いたものを診察室で使い、患者さんが家で読み、次の診療で出た疑問を、また文章にする。開院以来、この繰り返しです。

内容の誤りや古くなった記載に気づかれたら、お問い合わせフォームまたは診察時にお知らせください。随時直しています。

ホームページは自分で作っているため、制作会社やIT関連企業からのご提案はお受けしていません。