【眼科の予防医療:各種眼科医療機器で、眼の全体像を把握し説明】
◯ 自覚症状のないままに進行する目の病気は多くあります。
◯ 40歳以上の方は、目の定期検査が推奨されています。
✔ 眼科検診:眼疾患の早期発見をおこないます。
「眼科ドック」は、自費診療でおこなう基本的な眼科検診です(アイドック、eye checkup)。
とくに緑内障は早期発見が大事:
多くの研究から、「緑内障になりやすいひと」がわかってきています(リスクファクター)1。
◯ 目が悪い(=近視が強い)
◯ 40歳以上(40歳以上の20人にひとりが緑内障にかかっている)
◯ 血縁者に緑内障のかたがいる
◯ 低血圧/高血圧
◯ 片頭痛(偏頭痛)
◯ 糖尿病
◯ 喫煙
◯ 冷え性 など(フラマー症候群)2
保険証を必ずお持ちください:
・目の自覚症状がある場合
・異常がみつかった場合
保険診療に切り替わる可能性があります。
所要時間 約30〜60分(診療状況で前後します)。
初診の予約は必要ありません。
(参考)
- McMonnies, C.W., 2017. Glaucoma history and risk factors. J Optom 10, 71–78. https://doi.org/10.1016/j.optom.2016.02.003
- Konieczka, K., Ritch, R., Traverso, C.E., Kim, D.M., Kook, M.S., Gallino, A., Golubnitschaja, O., Erb, C., Reitsamer, H.A., Kida, T., Kurysheva, N., Yao, K., 2014. Flammer syndrome. EPMA J 5, 11. https://doi.org/10.1186/1878-5085-5-11
眼科ドックの費用
(自由診療・税込価格)
○ 眼科ドック ¥5,500
1. 屈折検査、視力検査
:遠視・近視・乱視・老眼/めがね・コンタクトレンズが合っているかどうか
2. 眼圧検査
:緑内障の疑いがあるかどうか
* 眼圧の高くない緑内障(正常眼圧緑内障)も多くあります:3., 5.が重要。
3. 細隙灯顕微鏡検査
:前眼部~眼底までの詳細な観察
4. 涙液分泌機能検査(涙液層破壊時間検査)
:ドライアイの有無
5. 眼底三次元画像解析(光干渉断層計, OCT)・超広角眼底画像
:緑内障、網膜疾患が検出されることがある
○ VDT検診 ¥5,500
屈折検査
裸眼視力・矯正視力・近見視力検査
調節機能検査
眼圧検査
眼位検査
ドライアイ検査
隙灯顕微鏡検査
» VDTガイドライン廃止、“情報機器ガイドライン”に変更になりました。
眼科検診の重要性[1分11秒]
・世界をみる窓口になる大事な目、ときどきケアが必要な状態になることもあります。
・くもってみえる(白内障)、みえない部分が現れる(糖尿病網膜症)、まわりがみづらい(緑内障)、真ん中がみづらい(黄斑変性)
:どれも初めのうちは全く自覚症状がありません。
・早く気づいて治療を始めないと、著しく視機能を損なってしまうこともあります。
・眼科医は、目のほんの少しの変化をとらえることができます。
・自覚症状がなくても、定期的な眼科検診はとても重要です。
・特に、目の変化が出てくる40歳を過ぎたかたに。。
左:横からみた視神経
右:正面からみた視神経
Optic Nerve Fibers(視神経線維)[34秒]
・正常の視神経は、100万本の神経線維からできています。
・緑内障が進んでくると、視神経がダメージを受けて、視神経乳頭陥凹(へこみ)が大きくなってきます。
・そして、見えていない部分(暗点)が広がってきます。
・眼科で視野検査をすることで、自覚症状のない暗点を検出することができます。