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減ったら戻らない角膜内皮細胞:コンタクト長期装用から守る財産
「コンタクトレンズを長年使っていると、将来目が悪くなるって本当ですか?」 診療室で、患者さんからこのような質問を受けることがよくあります。多くの方は、充血やドライアイといった「今の不調」を気にされますが、私たち眼科医が最も懸念し、かつ大切... -
「ヘルペス」と診断:目の合併症は(角膜炎・結膜炎・ぶどう膜炎)
目がゴロゴロする、充血が続く、光がまぶしい、少し見えにくい。このような症状が続くと、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ものもらいや結膜炎だと思っていた症状が、実は「眼ヘルペス」と呼ばれるウイルス感染症である場合もあります。 眼ヘル... -
結膜炎の診断:基本的な診察と、必要に応じた追加検査
「目が赤い」という症状で眼科を受診される患者さんは非常に多くいらっしゃいます。その原因は、ウイルスや細菌、アレルギーなどさまざまです。 ぶどう膜炎で目が赤くなることもあります。たくさんの病気を想像しながら、判断されます。 ほとんどの結膜炎... -
目の状態を総合的に評価する「眼科ドック」:新しく整備しました。
一般的な人間ドックでは、眼底写真が撮影されます。これは広い網膜のうち、最も重要な黄斑部、視神経を含む狭い部分のみの評価となっています。 「最近、スマートフォンの文字が見づらい」「夕方になると目が疲れる」といった症状があっても、多くの方は「... -
「乾かないドライアイ」:まぶたの縁「マイボーム腺」を清潔に保つ
「ドライアイ」という言葉から、「目が乾いて涙が足りない状態」を想像されるかと思います。しかし、現代の眼科医学における知見は、「ドライアイ」の一般的なイメージを大きく覆すものです。驚くべきことに、ドライアイと診断される患者さんの約8割は、実... -
まつ毛ダニ:まつ毛を健康に保つ役割と、ドライアイへの関与
私たちの目の周りには、肉眼では見えない小さな生き物が住んでいることをご存知でしょうか。その代表的な例が「まつ毛ダニ」、医学用語では「デモデックス」と呼ばれる微生物です。 まつ毛ダニ(デモデックス)は、人間の皮膚の生態系の一部として自然に存... -
10秒間瞬きをせずにいられない:ドライアイの判断となりますか?
目を開けたまま10秒間瞬きをせずにいられないこと、必ずしもドライアイだというわけではありません。でも、ドライアイの可能性を示す一つのきっかけにはなります。 「ドライアイ」日本眼科学会の現在の診断基準: ・涙液層破壊時間(BUT)が5秒以下であり、... -
「乾く」「ドライ」ではなくても「ドライアイ」とは?
ドライアイ、の言葉から受けるイメージとは違っても、ドライアイの判断となることが多くあります。 「ドライアイ」という言葉は、一般的に「目が乾く」というイメージを持たれがちですが、実際にはその定義や診断基準はより複雑です。 ドライアイは単に「... -
こどものオルソケラトロジー:気をつけていること
2019年春にオルソケラトロジー治療を開始しました。 たくさんのオルソケラトロジー処方を経験して、私たちも多くのことを学ぶことができています。検査は視能訓練士が担当します。 オルソケラトロジー治療には、眼光学の相応の知識を必要とします。患者さ... -
目の傷(角膜の傷)を繰り返す「再発性角膜上皮びらん」
・目がとても痛くなった・片目だけ涙が出る・涙が止まらない・まぶしく見える・視力が下がる・異物感、目がごろごろする 「角膜上皮びらん」は、黒目:角膜の表面、角膜上皮がはがれることです。 黒目(角膜)に分布する知覚神経は非常に鋭いことが知られ...
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