令和の時代

文字通りのゼロから構想をすすめてきて平成30年10月開院、紆余曲折ありながらも良い方向へ進むことができてきました。

開院後1,500名を超える外来患者さんを診させていただいています。

自分が思う医療をできる施設をつくって、たくさんの方にご来院頂けること 本当に感謝に堪えません。お世話になっている皆さまにも、心から感謝致します。

[眼科手術について/’メディカルレチナ’]

手術が不可欠な疾患がある一方、早めの対処をすることで手術に至らないですむ疾患もまたたくさんあります。

わたしはそのような疾患を多くみていきたいと思い、高取商店街でご縁をいただいたスペースに眼科をつくることにしました。

光干渉断層計(OCT)・光干渉断層血管撮影(OCTアンギオグラフィー)をはじめとした画像診断が発達し、網膜疾患に対しての理解が進み、薬物治療も飛躍的な発展を遂げました。

それに伴い、眼科では「メディカルレチナ」という分野が確立されてきました。

平成13年に長崎を出て眼科研修医になったころには、まだ無かった言葉です。

九大医局とボストン留学時代には、網膜硝子体の炎症・薬物治療について最先端の研究に携わることができました。

時期を通じてたくさんの素晴らしい医師・研究者と知り合うことができたことも、私の大切な財産です。

たける眼科 においても、眼に関してかなりのことがわかるようになっています。

各種医療機器の進歩と、それを使って診療をできることに驚くばかりです。

必要に応じて検査を行い、結果は全てモニターに提示してわかりやすく説明を行っています。

たとえば:みづらさを感じるときに「白内障」だけで視力が下がっているのではなく、目の奥に何か疾患が隠れていることもあります。

ご家族にも必ず理解して頂けるよう、後日でも画像をみていただいています。

検査結果が出揃った後でしたら、ご家族への説明のみの来院も可能です。

手術が必要と判断された疾患には、時期を逸することなくご希望に応じて手術専門の医師に直接ご紹介します。

眼科手術を生業とする医師は、芸術やスポーツと同様日々技術を磨き上げていると思います。

手術が終わったあとは、当院にて責任をもって経過をみていきます。

[’近視’ について]

免疫学を専門としていた私には、近視は少し遠い存在(研究分野)でした。

開院後、とても興味を持ち始めた分野です。

「近視が進むと、遠い将来には緑内障・網膜疾患等になってしまうことがある」

「こどものころから安全に治療をしていけたら、近視を進まないようにできる可能性が高い」

たくさんの論文を読み進めていくと、近視の分野の進歩も驚くべきものとなっていることがわかりました。

臨床に還元されつつあることも、素晴らしいことと思います。

たける眼科 でできることに対して、だいぶ考えがまとまってきました。

この分野においても、患者さんとの相互理解が一番大切であることは言うまでもありません。

[地域貢献・地域医療]

暖かくなってきて、これから夏と秋には近隣でもイベントが予定されています。

高取商店街土曜夜市・サザエさん商店街通り夢祭り(西新~藤崎)。

音楽やアートの知人たちを通じて、わたしも何かに関わることができそうです。

令和の時代になりました、明日から診療を再開します。

地域の皆さまに親しまれる眼科になれるよう、誠実な医療を続けていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

吉村 武(よしむらたける)

Takeru Yoshimura, M.D., Ph.D.

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