「アイフレイル」の自己チェック

Frailty(フレイル)とは、
・もろさ
・弱さ
・はかなさ
を表します。

全身のフレイル:比較的新しい概念です。

眼科分野において、「アイフレイル」が記載されました。

目次

「アイフレイル」の自己チェック

「フレイル」から、健康な状態に戻れる

フレイルに関して、
2014年(平成26年)日本老年医学会からステートメントが発表されています。

脳卒中などでは健康な状態から要介護状態に突然移行するが、多くはない。

通常では、
生理的予備能(できること)が、少しずつ低下。
ストレスに対してだんだん弱くなり、生活機能障害・要介護状態・死亡などに至る。

中間的な段階「フレイル」

筋力の低下→転倒しやすくなる
認知機能障害やうつなど:精神・心理的問題
独居や経済的困窮:社会的問題

をあらわすものとされています。

“もう戻れない” イメージのある
「老衰」「衰弱」「脆弱」 :“加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態”
とは違い、

「フレイル」には、健康・健常な状態に戻れる意味もあります。

アイフレイルとは(日本眼科学会より)

今後人口増加が見込まれる後期高齢者(75歳以上)の多くの場合、
加齢によって目にもさまざまな不都合を生じてきます。

アイフレイルの定義

加齢に伴って眼の脆弱性が増加することに,
様々な外的・ 内的要因が加わることによって視機能が低下した状態,
また,そのリスクが高い状態.

「アイフレイル」対策活動
日本眼科学会 戦略企画会議
令和 3 年 4 月 10 日

と定義されました。

アイフレイルに関連した目の変化

・近視が強い
・糖尿病・高血圧がある
・家族に目の病気の人がいる
などもともとの目の素因(内的要因)があり、

生活習慣、喫煙、紫外線、手術後、薬剤投与後
など(外的要因

に加えて、

加齢にともなう変化が生じてきます。

○かたちの異常(形態・構造的変化)
細い血管が弱くなる
ほんの少しの炎症が積み重なっている(慢性炎症)
視神経の骨組みがだんだん弱くなる(篩状板脆弱化)
神経がだんだん減ってくる(網膜神経細胞減少)
白内障が進んでくる(水晶体混濁)
角膜内皮細胞減少

○機能の異常(機能的変化)
ピントが合いづらくなってくる・老眼/老視が進んでくる
(調節力低下・融像幅低下・収差の増加・コントラスト感度の低下など)

アイフレイル対策の目標

  • 視覚障害により日常生活が制限される人を減らすこと
  • 自立機能の低下により,要介護状態に至る人を減らすこと
  • 読書,運転,スポーツ,趣味など人生の楽しみや,快適な日常生活が制限される人を減らすこと

アイフレイルの自己チェック

アイフレイル自己チェック1

  1. 目が疲れやすくなった
  2. 夕方になると見にくくなることがある
  3. 新聞や本を長時間見ることが少なくなった
  4. 食事の時にテーブルを汚すことがある
  5. 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
  6. まぶしく感じやすい
  7. まばたきしないとはっきり見えないことがある
  8. まっすぐの線が波打って見えることがある
  9. 段差や階段で危ないと感じたことがある
  10. 信号や道路標識を見落としたことがある

2つ以上当てはまった人はアイフレイルかも?

アイフレイル自己チェック2(若い人向け)

  1. 目が疲れやすくなった
  2. 夕方になると見にくくなることがある
  3. 若い頃より見にくくなったと感じる
  4. 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
  5. まばたきしないとはっきり見えないことがある

1つでも当てはまった人はプレアイフレイルかも?

日常に気をつけること

ふとした見にくさを、「歳のせい」として片付けないことです。
(日本眼科学会)

  • 見えづらさに対して、適切なメガネ処方。
  • 自覚症状がなくても、緑内障が見つかれば将来の視野維持のために治療をはじめる。
  • ドライアイの症状があれば、生活改善・適切な点眼処方。
  • 加齢黄斑変性の兆候があれば、生活改善・サプリメント・画像(OCT)を使った経過観察。
  • 白内障で生活の質が下がっていれば、白内障手術によって眼内レンズを通した見え方に変える。

一生涯にわたり楽しい人生・快適な日常生活を維持するために:

» 予防医療の重要性

ご自身の目のことについて考える機会として、問題の早期発見につなげていただければと思います。


» [電子ブック]生活習慣病・重症化予防・フレイルに関する基礎知識冊子

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