2001年に九大に入局して眼科医になって長い間は、目の疾患に対しての病態生理(なぜおこるか)とそれに対しての治療のことを考える時間がほとんどでした。
2015年〜 糸島で医師ひとりでの診療(林眼科分院)をはじめて、早良区高取で診療を続けるいまは、
疾患の「早期発見」の重要性を特に思います。
ご希望の方には、自費診療で眼科検診を受けることが可能です(アイドック、eye checkup)。

眼科ドック:検査コース
項目 |
(1)
総合 眼科検診 ¥22,000
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(2)
基本 眼科検診 ¥11,000
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(3)
緑内障 早期発見 検診 ¥16,500
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(4)
老眼・加齢 眼疾患検診 ¥16,500
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(5)
小児・学生 眼科検診 ¥11,000
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(6)
眼精疲労・ ドライアイ検診 ¥11,000
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追加の
眼科検診
(お尋ねください)
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わかること |
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眼科検査 | ||||||||
他覚的屈折 | 機械が測るおおよその目の度数 | |||||||
矯正視力 遠見 | メガネやコンタクトでどこまで遠くが見える能力があるか | |||||||
矯正視力 近見 | メガネやコンタクトでどこまで近くが見える能力があるか | |||||||
眼鏡視力 | 今使っているメガネでどこまで見えるか | |||||||
眼鏡度数 | 今使っているメガネの度数 | |||||||
眼圧 | 目の硬さ(目の生活習慣病チェック) | |||||||
眼軸長 | 目の奥行きの長さ(近視の進行に関わる) | |||||||
眼位 | 目の向き(斜視やその兆候がないか) | |||||||
眼球運動 | 目の動き方(スムーズに動くか) | |||||||
輻湊(ふくそう) | 近くを見る時の目の寄り方 | |||||||
両眼視機能 | 両目が協力してものを見る力 | |||||||
調節機能解析 | アコモレフ:目のピント合わせの力(老眼や疲れ目のチェック) | |||||||
波面収差・角膜形状解析 | 黒目(角膜)・水晶体(レンズ)のゆがみ具合 | |||||||
角膜内皮細胞 | 黒目の裏側の細胞の数と形 (コンタクト使用者に特に重要) | |||||||
前眼部三次元画像解析 | 眼球の前の部分の立体的な精密検査(緑内障で気をつけることがあるかどうか) | |||||||
後眼部三次元画像解析 | 眼球の奥の部分の立体的な精密検査(緑内障や網膜の病気などの兆候) | |||||||
広角眼底撮影 | 眼球の中・広い範囲の撮影 | |||||||
光干渉断層血管造影 | 眼球の中の血管の状態を見る検査 | |||||||
追加検査 | ||||||||
視野 | 見える範囲の広さ | |||||||
散瞳 | 目薬で瞳孔を開く検査(眼球の内部を詳しく見るため) | |||||||
涙液分泌機能 | 涙の量の評価(シルマーテスト) | |||||||
診察(眼科専門医) | ||||||||
細隙灯顕微鏡検査 | 眼球の表面から中までを拡大して診る検査 | |||||||
涙液層破壊時間 | 涙の質と量の評価 |
※ 検査項目は各コースに含まれるものを示します。追加の眼科検診は、各コースに加えて選択可能です。
※ 全ての眼科検査は、国家資格を持つ「視能訓練士」が行います。
※ 金額は税込価格です。
※ 上記の眼科ドックは全て、完全予約制です。
次のような症状・疾患があれば、保険診療の対象となります。
・視力が落ちた、左右の見え方が違う
・近くがみづらい
・かすんでみえる
・ゆがんでみえる
・目に違和感がある
・黒いものが飛んで見える(飛蚊症)
・涙が多い、めやにが出る 等
・コンタクトレンズ使用中
・糖尿病、高血圧、高脂血症
・自己免疫性疾患(慢性関節リウマチ 等の膠原病)
・アトピー性皮膚炎 等
* 目の症状/考えられる疾患については、「診療案内」のページに記載しています。
◯ 屈折検査、視力検査
遠視・近視・乱視・老眼/めがね・コンタクトが合っているかどうか
◯ 眼圧検査
緑内障の疑いがあるかどうか
◯ 細隙灯顕微鏡検査
前眼部~眼底までの詳細な観察
◯ 涙液分泌機能検査
ドライアイの有無
◯ 眼底三次元画像解析(光干渉断層計, OCT)、無散瞳眼底写真
緑内障、網膜疾患が検出されることがある

予約無しの診察でもOKです。
とくに緑内障は早期発見が大事。。
多くの研究から、「緑内障になりやすいひと」がわかってきています(リスクファクター)1。
◯ 目が悪い(=近視が強い)
◯ 40歳以上(40歳以上の20人にひとりが緑内障にかかっている)
◯ 血縁者に緑内障のかたがいる
◯ 低血圧/高血圧
◯ 片頭痛(偏頭痛)
◯ 糖尿病
◯ 喫煙
◯ 冷え性 など(フラマー症候群)2
* 企業で行う健康診断等では、
失明の3大原因:緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性の診断がついていません。
(参考)
1. McMonnies, C.W., 2017. Glaucoma history and risk factors. J Optom 10, 71–78. https://doi.org/10.1016/j.optom.2016.02.003
2. Konieczka, K., Ritch, R., Traverso, C.E., Kim, D.M., Kook, M.S., Gallino, A., Golubnitschaja, O., Erb, C., Reitsamer, H.A., Kida, T., Kurysheva, N., Yao, K., 2014. Flammer syndrome. EPMA J 5, 11. https://doi.org/10.1186/1878-5085-5-11