遠視・近視・乱視:
実はどんな状態でしょうか。
遠くが(近くが)みづらい? 乱れて見える?
近くがみづらいってことは、老眼?
どんな見え方になるか:
漢字の意味から理解しようとすると、わかりづらくなるようです。
一般的な内容の記載です。
遠視・近視・乱視:わかりやすく理解する方法
目のかたちから理解する「遠視」「近視」「乱視」
光が目の中に入るときに、屈折を変えて眼球内の「網膜」に到達します。
眼球の奥行き(=眼軸)
・遠視:眼軸が短い
・近視:眼軸が長い
・乱視:角膜(眼球の表面)のゆがみ
遠視・近視・乱視とは、ものの見え方ではなく
いずれも、「目のかたち」だけのことを意味します。
全てに共通する見え方:ぼやける
の一言で、
理解をしておくのが良さそうです。
角膜は必ず少しだけ歪んでいる
(=どなたでも、「乱視」)
「屈折異常」:すべての方が、上記に当てはまります。
(=どなたでも、遠視・近視・乱視の「屈折異常」)
レンズを入れて、綺麗に見えるようになります。
ならなかったら? 次を考えます。
大事なこと:矯正視力が出るかどうか?
眼科での視力とは、
矯正視力
のことです。
眼科では、視能訓練士が検査をします。
いろいろなレンズを入れて、最高の視力(=矯正視力)を出します。
見えたとおり答えていただくことで成り立つ
自覚的検査です。
綺麗に見える
レンズの度数が、そのかたの屈折度数です。
メガネ・コンタクトの度数につながります。
実際は以上のデータをもとに、試しながらメガネ・コンタクトレンズを合わせていきます。
まとめると、
眼軸が長いのが、「近視」
眼軸が短いのが、「遠視」
目の表面のゆがみ「乱視」
遠い・近い・乱れる
漢字の意味を考えないことで、遠視・近視・乱視の意味がわかりやすくなります。
どれも、矯正できるかどうかを気にかけています。
矯正視力が1.0出ない場合:原因検索の必要性
矯正できない近視・遠視・乱視がある場合
(=いちばん良いレンズを入れても、視力が1.0出ない場合)
どこにその原因(矯正視力が出ない原因)があるか?
そこから、眼科の診察がはじまります。
角膜・水晶体・ぶどう膜・網膜・視神経・脳 など
どこに異常があるか、探します。
角膜の濁りがないか→角膜炎
角膜の歪みが強いか→円錐角膜
水晶体が濁っていないか→白内障
前房の濁りがないか→ぶどう膜炎
硝子体の濁りがないか→ぶどう膜炎、硝子体出血
網膜の障害があるか?→黄斑変性、ぶどう膜炎、中心性漿液性脈絡網膜炎
視神経の障害があるか?→緑内障、視神経炎
脳(後頭葉視覚野)が育っていない可能性?→小児の弱視
代表的なものだけ挙げても、たくさんになります。
世の中には数え切れないくらいの病気が存在します。
医師はひと通り、数多の疾患の勉強をしてきた経験があります。
それでも毎日が勉強の日々です。
医療者は一生勉強を続けます。
症状から疾患を検索しないことが、大事です。
疾患が多すぎて、不安を助長してしまいます。
・目以外が調子悪くなってしまったり
・スマホ内斜視:スマホ検索を長時間することで、寄り目が治らなくなってしまう
ことも、気をつける必要がありそうです。