眼科で使う言葉:思っていた意味と、実際の意味

眼科医師や視能訓練士等と、患者さんが同じ言葉を使っていても、違う意味で理解していることがよくあります。

このズレが積み重なると、説明が伝わらないままとなり「なぜ治療を続けるのかわからない」という状態につながってしまうかもしれません。

言葉の意味をそろえることから、説明を始めたいと思っています。
言葉 患者さんのイメージ 眼科での実際の意味 関連記事
視力 思い込み
裸眼視力のこと
実際は
検査で調整した検眼レンズ越しの「矯正視力」
視力1.0
(1.2・1.5)
思い込み
完璧な目・それ以上なら最高
実際は
中心のごく一部の解像力のみ。視野・色覚・夜間視力は全く別
結膜炎 思い込み
うつる
実際は
白目とまぶたの裏「結膜」という場所の炎症全般。”場所”+”炎症”で、とても広い意味。うつる結膜炎は少ない
近視 思い込み
遠くが見づらい?近くが見づらい?
実際は
眼球の奥行きが長い
遠視 思い込み
近くが見づらい?遠くが見づらい?
実際は
眼球の奥行きが短い
老眼 思い込み
遠視と同じようなもの
実際は
眼球の中のピント調節の部位が固くなってくること
乱視 思い込み
見え方が乱れる・視力が悪い
実際は
目の形の歪みのこと。見え方ではなく形の話
目の中 思い込み
コンタクトが入るところ・ゴミが入るところ
実際は
眼球の中身のこと。コンタクトがはまる場所、ゴミが入る場所は「目の外」
弱視 思い込み
視力が弱い・見え方が弱いということ
実際は
脳の後ろの部分で映像を処理する能力が育っていない状態。(眼球の構造には異常がない)
視野検査 思い込み
視野が狭いか欠けているか調べる検査
実際は
カメラのフィルム/センサーに当たる部分「網膜」各部位の光感度を測定する検査
白内障 思い込み
目に白い膜が張る。他人からの見た目でわかる
実際は
眼球の部位「水晶体(レンズ)」が濁る。眼科の顕微鏡でないと通常わからない
緑内障 思い込み
目が緑になる病気?白内障と似たようなもの?
実際は
脳と眼球をつなぐケーブル「視神経」が傷んでくる病気。通常、目の色とは無関係
眼圧が高い=緑内障 思い込み
眼圧が低ければ緑内障ではなく安心
実際は
眼圧に関わらず緑内障は起こりうる。眼圧は指標の一つに過ぎない
ドライアイ 思い込み
目が乾く
実際は
涙の質・量・安定性の問題。乾いていなくてもドライアイのことがある
ブルーライト 思い込み
ブルーライトは目に悪い
実際は
現時点でエビデンスなし。ブルーライトカットは有害なこともある
いま思っている意味と、実際の眼科の意味を合わせておくことが大事です。
診察でうまく伝わらないと感じたときは、遠慮なく「どういう意味ですか?」と聞いてください。正確な判断・治療につながります。

(適宜追加修正します)

Takeru Yoshimura, M.D., Ph.D.

たける眼科
takeru-eye.com
福岡市早良区「高取商店街」
西新駅/藤崎駅(福岡市地下鉄)

日本眼科学会 眼科専門医
医学博士(九州大学)

当ウェブサイトに掲載されている情報は、一般的な情報提供のみを目的としており、個別の医療アドバイスに代わるものではありません。ご自身の健康状態や治療に関するご質問は、必ず眼科専門医・医療専門家にご相談ください。

「症状」を“Googleする”:医療情報を正しくつかうために
https://takeru-eye.com/blog/04102021-never-google-your-symptoms/

目の炎症とは? https://takeru-eye.com/ocularinflammation/

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