当院では、マイサイト(MiSight® 1 day)を「小児近視抑制・継続管理プログラム」として自由診療でおこなっています(2026年2月から)。費用と流れは小児近視治療の総合比較ページにまとめています。
お支払い方法を、年間管理費(年1回)とレンズ代(3ヶ月ごとの都度購入)によるお支払いに更新しました。既にご契約中の方への切替については、来院時に個別にご案内しております。
小児近視抑制・継続管理プログラム
マイサイト®ワンデーおよびリジュセア®ミニ点眼液を用いた、年間管理費とレンズ代の都度払いによる継続管理プログラムです。
眼軸長を記録していくことが、とても大事です。
近視進行管理アプリの概要:
https://takeru-eye.com/myopia-app-introduction
[ 👇 初めてのコンタクトで、適応できるか不安な方へ ]
以下は、過去の記載を残しています。
「視力検査の結果が下がっていた」「メガネを作るたびに度数が強くなる」。
かつて近視は、単に「ピントが合わない状態」であり、メガネで補正すれば済むものと考えられてきました。
しかし現在、医学の世界では、近視は「眼球の奥行き(眼軸長)が過度に伸びる」ことで進行し、
将来的な網膜剥離や視力障害のリスクを高める、進行性の疾患として捉えられています。


2017年から開院準備をしていたら、眼科学で近視の分野がとても進んでいることがわかりました。
長い間免疫学に関わってきて、眼光学はわからないことばかりでした。
こどもの近視に関して、2018年開院当初より ホームページに記載・説明を続けてきました。


今まで長年思っていたことを更新して、新しいことを理解するために:
強調したいのは、「近視に対するこれまでの常識をリセットする必要がある」ということです。
時代の変化とともに、眼科医療は大きく進化しました。
「視力が下がったら度数を合わせるだけ」というかつての常識のままでは、
近視進行を抑えるための治療が必要なのか、その重要性を理解しづらくなります。
2025年は、国際的にも新しい治療基準が提示されるなど、「近視進行抑制元年」と位置付けられました。
今までの考え方では捉えきれない、新しい時代になりました。
当院でも国内で初めて承認された抑制用ソフトコンタクトレンズ 「MiSight® 1 day(マイサイト ワンデー)」 を導入することにしました。
アメリカやその他の先進国ではすでに5年以上の臨床経験があり、安全性の高さと効果の持続性が世界的に証明された治療法です。
マイサイト(MiSight® 1 day)は2026.2月より開始予定、価格/診療体系はまだ未定です。
決まり次第更新します。
* 当院眼科専門医2名が、マイサイト® ワンデー(MiSight® 1day)処方施設認定証(クーパービジョン・ジャパン)を取得しました。

眼軸長伸長の抑制することで、将来の眼疾患を予防する


現代の小児近視管理における至上命題は、単なる屈折補正ではなく、近視の根本要因とされる「眼球の伸び」をいかに抑制するかという点にあります。

マイサイト(MiSight® 1 day)は、後述する独自の光学設計により、良好な視界を確保しながら、眼に対して「成長を抑制する信号」を送り続けることが可能です。
3年間の国際的な臨床試験では、近視の度数の進行を59%、眼軸長の伸びを52%抑えました。眼軸長で見ると、ふつうの1日使い捨てソフトコンタクトレンズの0.62mmに対して、マイサイトでは0.30mmでした1。最近の近視の研究では、%よりも「何mm伸びたか」で効果を比べるのが主流です。%は、もともとの進み方の速さで大きく変わってしまうためです8。

医学的根拠に基づく近視抑制メカニズムと、臨床成果

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1. 「周辺部デフォーカス」理論と独自のレンズ設計
なぜ、近視は進行しやすいのでしょうか。その大きな理由の一つに、網膜の周辺部における「ピントのずれ」が関係していると考えられています。
通常のメガネやコンタクトレンズで視力を補正すると、網膜の中心にはピントが合いますが、周辺部ではピントが網膜の後ろにずれてしまいます(遠視性デフォーカス)。

この状態が、眼に対して「もっと後ろへ成長しなさい」という誤った信号(進行信号)となり、眼軸長を伸ばして近視をさらに進行させてしまうことが分かってきました。
マイサイト(MiSight® 1 day)は、この課題に対応するために「デュアルフォーカス設計」を採用しています。
- 矯正ゾーン:網膜の中心にピントを合わせ、はっきりとした視界を確保します。
- 治療ゾーン:あえて網膜の前方にピントを合わせることで、眼に対して「これ以上成長しなくてよい」という停止信号を送ります。

2. 臨床データが示す効果の持続性と安全性
マイサイト(MiSight® 1 day)の効果は、長期にわたる臨床試験によって裏付けられています。
- 長期的な抑制効果の持続:3年間の高い抑制効果 1 に加え、6年間の長期装用においてもその効果が持続することが確認されています2。
- リバウンド現象の不在:治療中止後に進行が加速する「リバウンド」についても検証されており、中止後も急激な進行は見られず、治療期間中に得られた抑制効果は維持されることが報告されています3。
- 小児における安全性:清潔な1日使い捨てタイプであり、6年間の試験期間中に重篤な角膜感染症は一例も報告されていません4。
小学生にコンタクトレンズは早いのでは、と心配される方は多いと思います。海外の6年間の報告では、装着が「やさしい」と答えた子は、1週間後に57%、1か月後には85%でした。当院では、この最初の1か月を視能訓練士が支えます。

レンズは、つけている時間にしか働きません。外している間は、目は「まだ伸びていい」と受け取ります。マイサイトの目安は、慣れたあと1日10時間以上・週6日以上です。

3. 国内における近視抑制治療の体系的比較
現在、日本で選択可能な、エビデンスに基づく主要な治療法は、主に3つです1, 2, 7。
| 治療法 | MiSight® 1 day | オルソケラトロジー | 低濃度アトロピン点眼 |
| 分類 | ソフトコンタクト | ハードコンタクト | 点眼薬 |
| 使用時間 | 日中(10時間以上) | 就寝時 | 1日1回(就寝前) |
| 視力補正 | 装用中に補正 | 日中の裸眼視力を補正 | 補正効果なし |
| 主な特徴 | 衛生的で、安全性にも優れる 4, 7 | 日中、裸眼で過ごせる | 他の治療法との併用も可能 |


まとめ:生涯にわたる眼の健康を見据える
マイサイト(MiSight® 1 day)は、近視を完全に「治す」ものではありません。
将来的な視力障害のリスクを低減するための、非常に有力な選択肢です 。
これまでの「度数を合わせるだけ」という常識から一歩進んで、こどもの生涯にわたる眼の健康を守るための、新しい管理方法となりました。
効果を最大限に引き出すためには、推奨される装用時間を遵守することや、眼科専門医による定期的な検査が不可欠です。
お支払い方法を、年間管理費(年1回)とレンズ代(3ヶ月ごとの都度購入)によるお支払いに更新しました。既にご契約中の方への切替については、来院時に個別にご案内しております。
マイサイト(MiSight® 1 day)の費用
初期導入費用と、2ヶ月目以降の年間管理費+レンズ代都度払いで構成しています。詳しい内訳は詳細ページに掲載しています。
| A. マイサイト ワンデー | B. マイサイト ワンデー単独 | |
|---|---|---|
| 初期導入費用初回のみ | 55,000円初回1ヶ月分のレンズ(2箱)を含みます | 55,000円初回1ヶ月分のレンズ(2箱)を含みます |
| 年間管理費年1回 | 17,600円3ヶ月ごとの精密検査4回分を含みます | |
| レンズ代3ヶ月ごと | 1箱6,800円3ヶ月分=両眼6箱で40,800円を、受診時に都度お支払い | |
| リジュセア®ミニ併用時の加算3ヶ月ごと | 処方代1,100円+お薬代13,140円3ヶ月ごとの合計55,040円(レンズ代込) | 併用なし |
| 追加診察・指導料 | 1回 3,300円(追加の診察・再指導が必要な場合) | |
- ※ 表示はすべて税込です。本プログラムは自由診療(公的医療保険適用外)で、記載は2026年9月現在の料金です。今後改定される場合があります。
- ※ 初期導入費用には、開始前の精密検査・適応判定、2日間に分けて行う装用指導、導入期(約2週間)のサポート、初回1ヶ月分のレンズが含まれます。
- ※ 最初の1ヶ月は適応を慎重に見極める評価期間です。1ヶ月検診で継続をご確認いただいたうえで、年間管理費とレンズ代のお支払いによる管理へ移行します。
- ※ 治療の継続には、3ヶ月ごとの定期受診が必要です。
- ※ 主なリスク・副作用および適応外となる条件は、上記の記載をご確認ください。点眼のみ(リジュセア®ミニ)・近視抑制メガネの費用は、詳細ページに掲載しています。
近視になっているかどうか?
視能訓練士による正確な視力検査と、眼軸長の測定をすることがとても大事です。

参考文献
- Chamberlain P, Peixoto-de-Matos SC, Logan NS, Ngo C, Jones D, Young G. A 3-year Randomized Clinical Trial of MiSight Lenses for Myopia Control. Optom Vis Sci. 2019;96(8):556-567. doi:10.1097/OPX.0000000000001410
- Chamberlain P, Bradley A, Arumugam B, et al. Long-term Effect of Dual-focus Contact Lenses on Myopia Progression in Children: A 6-year Multicenter Clinical Trial. Optom Vis Sci. 2022;99(3):204-212. doi:10.1097/OPX.0000000000001873
- Chamberlain P, Hammond DS, Bradley A, et al. Eye growth and myopia progression following cessation of myopia control therapy with a dual-focus soft contact lens. Optom Vis Sci. 2025;102(5):353-358. doi:10.1097/OPX.0000000000002244
- Lumb E, Sulley A, Logan NS, Jones D, Chamberlain P. Six years of wearer experience in children participating in a myopia control study of MiSight® 1 day. Cont Lens Anterior Eye. 2023;46(4):101849. doi:10.1016/j.clae.2023.101849
- World Society of Paediatric Ophthalmology & Strabismus. Myopia Consensus Statement 2025.
https://wspos.org/myopia-consensus-statement-2025/ - International Myopia Institute. IMI – Clinical Management Guidelines Report. 2020.
https://myopiainstitute.org/wp-content/uploads/2020/09/IMI-Clinical-Myopia-Management-Guidelines_FINALv2.pdf - CooperVision. MiSight® 1 day Becomes First Soft Contact Lens for Myopia Control Approved in Japan. 2025.
https://coopervision.com/our-company/news-center/press-release/misight-1-day-becomes-first-soft-contact-lens-myopia-control - Bullimore MA, Saunders KJ, Baraas RC, et al. IMI-Interventions for Controlling Myopia Onset and Progression 2025. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2025;66(12):39. doi:10.1167/iovs.66.12.39
- Lanca C, Pang CP, Grzybowski A. Effectiveness of myopia control interventions: A systematic review of 12 randomized control trials published between 2019 and 2021. Front Public Health. 2023;11:1125000. Published 2023 Mar 23. doi:10.3389/fpubh.2023.1125000
- Erdinest N, London N, Lavy I, et al. Peripheral Defocus and Myopia Management: A Mini-Review. Korean J Ophthalmol. 2023;37(1):70-81. doi:10.3341/kjo.2022.0125
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